Churchill

　メディア・ルエダ・デ・ラ・ヴィーダの葉巻は、自然でナチュラルな甘みとナッティーな香ばしさのバランスが最大の特徴です。その香りと味わいのプロファイルは、私が知りうる限りではキューバ産葉巻に最も近いものです。10種類のヴィトラは全て同じブレンドプロファイルとなっており、ヴィトラごとのボディーの強弱や、風味の違いはなく、基本的に全ヴィトラで一貫した甘みと香ばしさの心地良いバランスが楽しめます。

　ブレンドプロファイルは10ヴィトラ共通ですが、リングゲージの大きな葉巻になるほどフィラータバコ葉の使用枚数が多いため、香りと味わいの複雑さが増す傾向にあります。最もフィラー枚数の少ないトレペティコロナでは3.5枚、最も多い枚数が必要なダブルコロナでは10.5枚のフィラーが使用されています。
このチャーチルのフィラー使用枚数は8枚です。

　キューバ産では特に入手が困難になっているのが、長いヴィトラの葉巻です。長いヴィトラの葉巻には、大きなサイズのラッパーが必要になりますが、タバコ葉は農作物であり天候の影響を大いに受けるため、年によっては大きなサイズのラッパータバコ葉の収穫が少ないことがあります。ラッパータバコ葉は、全てが長いヴィトラを巻けるサイズではないのです。メディア・ルエダにおいてもチャーチル以上の長さの葉巻は製造本数が少なくなっています。

── テイスティングノート ──
　またまたスタートから来ました！一吸い目から、めちゃくちゃ美味しいです。ボディーはミディアム。メープルシロップ、ココア、ローストナッツ、コーヒーが複雑にバランして、極上の香りと味わいです。3cmを過ぎた辺りからドライクランベリーの甘みが追加、じっとりとした甘みがかなりはっきりと感じられます。これは、極上の風味ですね。至福の香りに癒されます。ここまで甘みが際立った葉巻は、キューバ産でもなかなかありません。

　5cmくらいから、どこか懐かしいオールドハバナのキューバ産葉巻のようなバランスに変化。オールドハバナと言うと、オヨーのエルモソス No.4 アネハドスが、そんな風味だったと記憶しています。良い葉巻でしたね。そして燃え進むほど、徐々にですがますます美味しさが増していきます。5～6cmまで吸った段階で95点の評価です。この辺りから香ばしさも増してきて、これは本当に凄い葉巻です。

　キューバ産葉巻でコレに匹敵するものと言えば、コイーバのエスプレンディードスでしょう。それくらい、至福の香りと味わいです。リングゲージ47くらいになると使用するフィラー葉の枚数も多いためか、風味は複雑で豊かになりますね。ノンキューバなどで単調な葉巻を吸うと気づきますが、複雑さとバランスの良さは、美味しい葉巻に必須の要素だと思います。この葉巻、文句なしに最高なのですが困るのは、癒やされすぎて眠くなってきました。まだ半分も吸っていないのですが。

　中盤を過ぎて、ラム酒の甘みも追加、より複雑さが増していますがバランスは最高に調和を保っています。驚異的な葉巻です。そして最後の最後までバランスを保ったまま、風味が崩れることなくフィニッシュ。凄い経験の1本となりました。文句なしに96点です。
───────────────

1箱は24本入りとなっています。24本ご注文いただければ、箱入り24本でお届けいたします。

Vitola　：チャーチル
サイズ ：178mm×18.65mm（RG47）
喫煙時間：約80min
ボディー：ミディアム

生産国：ニカラグア
分類：プレミアムシガー（ハンドメイド、ロングフィラー）
ラッパー：エクアドル（ハバノ種）
バインダー：インドネシア
フィラー：非公表

キューバ産近似度：5.0（最大5）
こんな葉巻好きの方にお薦め：コイーバ、パルタガス、モンテクリスト
オーナーレビュー点数：96点（全体で91～95点、その内約50％が93～95点）
　93～95点：至福、極上の吸い心地、是非また吸いたい
　90～92点：美味しい、また吸いたい
　87～89点：美味しいが、何かマイナス要素がある
　84～86点：美味しくない、次はもう吸いたくない